更新情報
2022年1月1日 ゼノンシアターの詳細を更新。
2021年12月31日 細かい修正を実施。沿革を追加。
2021年1月31日 開業当初の導入施設の詳細を追加
2019年5月15日 ダイナコースター(桑名)の画像を追加
2019年3月10日 「トンデミ桑名店」に関する情報を追加
2018年8月1日 アトラクション配置図を訂正
2015年12月26日 「クリスタルメイズ」に関する情報を追加
2015年7月29日 「スタジオ8」の位置の訂正・「リトルディガーズ」の追加など
2015年5月5日 記事の作成
現在、経済専門誌や新聞などでダイナレックス桑名店の
当時の様子を調査しています。
今後も定期的に更新を行う予定です。
マイカル桑名(現イオンモール桑名)にあった目玉スポットの1つ、
普通のゲームセンターとは違い、
「エンターテイメントパーク」と
銘打って、様々なアトラクションが存在しました。
ダイナレックス桑名店の概要
画像は以下より引用(赤線は私が書き込みました)
その様子は、フットサルコートがなくなった今でも
次のホームページで確認することができます。
そしてそれ以外の部分は普通のゲームセンターと大して変わらず、
平日はガラガラという状況になりました。
そして2012年2月19日、ダイナレックス桑名店は閉店しました。
ダイナレックス桑名店閉店時に店内に掲示された
「閉店」の張り紙が以下のホームページに掲載されていました。
そして、改装工事を経て、
2012年6月7日に「ブックオフ・スーパーバザー」が開店しました。
ダイナレックスに存在したアトラクション
今回かなり頑張って、「ダイナレックス桑名店」の
アトラクションの配置図を再現してみました!
「ダイナレックス桑名店」は閉店までに何度か改装を繰り返しています。
アトラクションが消滅するまでの期間(2000年代前半まで)を
勝手に1期から3期までに分けて、存在したアトラクションをご紹介します。
記憶があいまいで、抜けや誤りを含みます。ご了承ください。
1期(1995年から1999年まで)
次郎長様のコメントによれば、チケットボックス
の裏手にスタッフルームがあったとのこと。
アミューズメント専門誌『月刊レジャー産業資料』によると、
開業当初に存在したアトラクションは以下の通り。
「ダイナレックス桑名導入施設」(『月刊レジャー産業資料』1995年4月号より)
2期(1999年から2001年まで)
開店から数年が経ち、
いくつかのアトラクションのリニューアルが行われました。
- リトルディガーズの廃止、ディガーズマウンテンのリニューアル
(未就学児向けの「リトルディガーズ」廃止に伴い、「ディガーズマウンテン」の中に未就学児向けのコーナーが設置されました。また、「ディガーズマウンテン」の遊具自体も更新されました。)
- アストロゲートの移転(その後廃止)
(「アストロゲート」(占いの館など)は、1期では「ディガーズマウンテン」の横にありましたが、「ディガーズマウンテン」の拡張に伴い、入口付近に移転しました。その後、プリクラコーナーに変わっています。)
3期(2001年から2002年まで)
- ゼノンシアターの廃止
- ディガーズマウンテンの移転(2階から3階部分へ)
- ダイナコースター・ミニF1ランドの設置
- クリスタルメイズ、レーザークエストの廃止(2001年3月)
- クリスタルメイズの内装の簡略化
(「クリスタルメイズ」の最後に入る「クリスタルドーム」は、入口付近にあり、ダイナレックスの通路から見ることができました。通路とクリスタルドームの間には、順番待ちのための黒い柵や大きなクリスタルなどの装飾物が置かれていました。しかし、3期へのリニューアルで柵や装飾物がなくなり、通路とクリスタルドームを隔てるものが全くなくなりました。)
第3期に存在したアトラクションは以下の通り。
(クリスタルメイズ、レーザークエスト廃止後)
https://web.archive.org/web/20010604162647/http://www.mycal.co.jp/mcr/より
吹き抜けの部分には、階段があり、
3階に相当する部分にもアトラクションがありました。
階段部分は、お城をイメージしたものになっていて、
「ダイナ城」と呼ばれていました。
当時の写真が以下のサイトに残っています。
では、アトラクションの詳細を見ていきましょう。
ディガーズマウンテン
主に小学生を対象にした大型アスレチック。
(厳密には5歳から15歳を対象にしていたようです)。
2階相当以上の高さのある、かなり規模の大きなものでした。
2階相当以上高さから滑り落ちる滑り台や
ボールプールなどがありました。
1期では、火山をイメージしたものだったのが、
(ディガーズマウンテンの「マウンテン」の由来。
ディガーは後述するキャラクターの名前)
2期では、お城をイメージしたものに変わりました。
3期のものは見たことがないので、どのような形状だったのか
今となってはわかりません。
また、1期と2期では、2階部分(=レーザークエストと同じフロア)
にありましたが、3期では、3階部分(=ダイナ城の階段を上がった場所)
に移設されました。
ディガーズマウンテン撤去工事以降、
ダイナ城の階段を上がった3階部分には、
何もない状態が続いています。
ただ、ディガーズマウンテンが存在した痕跡が
今も残っています。
上の図の矢印の方向から
3階部分を見上げると、
ダイナ城の階段を上がってすぐ右手にあった
「ディガーズマウンテン」の入口の痕跡が残っているほか、
3階部分の天井から吊るされていた旗が
現在も残っています。
イオンモール桑名にやってきました。このブックオフの一角に突如現れる謎の吹き抜け。ここにかつて屋内コースターがあったと思うと、凄くワクワクしてきませんか?https://t.co/HYo8Y4GUBX
— 川島@ジェットコ (@airtime708k) 2016年5月11日
こちらのブログが詳しいです。 pic.twitter.com/R0TgNPv9wG
ちなみに、マイカル小樽の「ダイナレックス小樽」にあった
同型アトラクション「ディガーズマウンテン」は、
北海道の「ルスツリゾート」に移設され、現存しているようです。
読者の方の情報によれば、第3期のティガーマウンテンは、
外見はルスツリゾートものに似ており、
ルスツのものより高度が高かったとのこと。
中には、最上層からのパイプ滑り台、ボールプール、
滑車滑りがあったそうです。
(情報提供:あき様)
リトルディガーズ
未就学児を対象としたスペース。
ボールプールや巨大な楽器が設置されていたようです。
YouTubeに掲載されています。
「リトルディガーズ」は1期から2期へのリニューアルで廃止されました。
その代わりに、小学生を対象にした「ディガーズマウンテン」に
未就学児用のコーナーが設けられました。
レーザークエスト
誰に何発撃ったか、
誰に何発撃たれたか、
こちらのブログ記事に掲載されている写真が
愛知県初のマイカル出店。
— 9112600 (@DMBOGfIQIs3Ndk4) April 26, 2019
生活百貨店豊田サティ。
駅を挟んで向かい側には本物の百貨店そごうがありました。 pic.twitter.com/V4A5OMwyWr
クリスタルメイズ
-
http://exitgames.co.uk/wp-content/uploads/2015/08/tccm3.jpg(1枚目)
- http://exitgames.co.uk/wp-content/uploads/2015/08/tccm2.jpg(3枚目)
1枚目の写真は、クリスタルドームに至るまでの
ゲームの1つが行われる部屋とみられます。
「the Aztec zone のものだ」と書かれていますが、詳細はわかりません。
3枚目の写真の左側に写っているのは「クリスタルドーム」。
「クリスタルドーム」とダイナレックスの通路を隔てる
黒色の柵のようなものがあり、
そこにスタッフ2人がもたれ掛かって写真を撮っている姿が見えます。
ちなみに、この黒色の柵は2期から3期へのリニューアルの間になくなりました。
また、3枚目の写真からわかるように
当時のダイナレックスで働くスタッフのコスチュームは
真っ黒の作業着のようなコスチュームでした。
つばのついた黒い帽子をかぶっているスタッフもいました。
クリスタルメイズだけでなく、レーザークエストのスタッフも
このコスチュームを身にまとっていたように記憶しています。
イオンファンタジーと合併した後のダイナレックスや
着ている(着ていた)明るい色の制服とは対照的なコスチュームでした。
参考: 会社設立10周年記念に店舗ユニフォームを刷新 (株式会社イオンファンタジー)(PDF)
ゼノンシアター
光の三原色をテーマとしたSF冒険作品。
1998年にライドアトラクション向けに製作された同名の約8分間のフルCGアニメーション(原作モンキー・パンチ)のアイディアをもとにしているが、ストーリーやキャラクターなどはほぼ全面的に、新たに書き起こされている。
ゼノンシアター内部の順路は
アストロゲート
スタジオ8
ボールをケースの中にうまく入れられると、
景品がもらえる...みたいなゲームがあった気がします。
当初は仮装(コスプレ)をして写真撮影ができる
アトラクションとして開発が進められていたようですが、
という経緯があるようです。
「スタジオ8」という名前は写真館を想定して付けられたもの。
「ダイナレックス桑名店」開業前の
1995年1月に発売された『アミューズメント産業』
177ページには、
「スタジオ8」のオープン前の構想として
次のような記述があります。
246㎡にマンハッタン、アニメ製作(原文ママ)現場など5つのイメージを持つスタジオセットを設置。専門のスタッフによるフェイスペインティングコーナー、合成写真、合成ビデオコーナーなどで構成される。
ダイナコースター
3期のリニューアルで登場した屋内ジェットコースター。
2期まで「ディガーズマウンテン」が存在した場所に
完成しました。
ジェットコースターといっても、
いくつかの車両が連結され、
一度に複数人が楽しめる一般的なものではなく、
2人までしか乗車できないトロッコ型でした。
「梅雨でも楽しめるジェットコースター」として
東海テレビ(フジテレビ系)の「スーパーニュース」で
中継が行われたこともありました。
このダイナコースターの特徴は
屋内に設置されたことと
ライドが回転することでした。
私のかすかな記憶によれば、
コースは以下のようになっていました。
乗り場から発車し、チェーンリフトで
天井ぎりぎりの高さまで登っていき、
ダイナ城の階段の上、★の部分まで
ライドが回転しながら、走っていきます。
そして、★の部分で一旦停止して、
回転していたライドの方向をもとに戻した後、
一気にスピードを上げて、
下に下っていきます。
所要時間は1分ほどのアトラクションでした。
こちらのブログにダイナコースターの乗り場の
写真が掲載されていました。
また、web アーカイブ Wayback Machine に
ダイナレックスのホームページのアーカイブが残っており、
その中にダイナコースターの紹介として
桑名店にあったものの画像が掲載されていました。
画像左に見えるのがダイナ城、
そのさらに左に行くとレーザークエスト(ダイナコースター稼働後すぐに閉鎖)
がありました。
天井付近にある黄色の飛行機のようなものの
下あたりにダイナコースターの乗り場がありました。
マイカル小樽の 「ダイナレックス小樽」にも
「ダイナコースター」がありました。
ダイナレックス小樽のダイナコースターは
ルスツリゾートに移設され、
「マッドマウス」として運営されています。
ダイナレックス小樽店にあった時代から
ライドが回転しないのか、
ルスツリゾートに移設されてから
回転しなくなったのかはわかりません。
コースはダイナレックス桑名店にあったものと若干異なるものの、
イメージはだいたい同じです。
小樽店の方が、天井までの高さが低いなど、
構造的な問題で
桑名店のものはもう少し高さがあったように思います。
ミニF1ランド
ダイナコースターの下のスペースを利用したゴーカート。
名前は「ミニF1ランド」だったようです。
サーカス&サーカス
ファーストフード店。
ハンバーガーやソフトドリンクの提供を行っていました。
運営は3番街1階の「粋族館」を運営する
「株式会社マイカルイスト」。
(マイカル小樽にあった「ダイナレックス小樽」には
カフェ業態の「ダイナカフェ」がありました。)
ダイナコースターやレーザークエストが閉鎖された時期に
姿を消したような記憶があります。
フューチャーゲート
一般的なゲームセンターにある
ゲーム機が設置されたコーナー。
小樽や本牧にもアトラクションが
MYCAL-OTARU.CO.JP[DYNALECX]より抜粋
更に、マイカル小樽オープン当時にあった
— かな (@kero412) 2019年8月31日
ダイナレックス&パームボウルの
リーフレットも出てきました😂
ドンキーコングみたいなトロッコ懐かしい 笑。#北海道#小樽#マイカル#ウイングベイ pic.twitter.com/OwdCqXNb9f
マイカル小樽にあったダイナレックス小樽のパンフも。確か2000年前後。②のボールプールで遊んだ記憶がある。ちなみに3・4枚目は2017年現在の同所。#イカロスの城 pic.twitter.com/aAXbCabSf6
— ボロ中古@フアフア好き (@nurux2) 2017年11月22日
設計はイギリスのデザイン事務所が担当か
開業当初の店舗デザインは、
イギリスのデザイン事務所が担当したようです。
ダイナレックスの英語つづり「DYNALECX」で Google 検索してみると、
イギリスの「IHDesign」という デザイン事務所事務所のホームページにたどり着きました。
その「Scrap Book」には、ダイナレックス桑名店とみられる
が見つかりました。
その他、店内の様子はいくつかのホームページに
いまでも残っています。
3番街2階 室内遊園地 「ダイナレックス桑名店」【マイカルクリエイト イオンファンタジー DYNALECX イオン桑名 ブックオフの昔 トンデミ桑名】 - 「マイカル桑名」(イオンモール桑名)の過去を振り返るブログ https://t.co/sNte5Xtmdb
— 「マイカル桑名の過去を振り返るブログ」運営 (@MYCAL_kuwana) 2019年9月22日
マイカル桑名3番街ダイナレックス桑名店の初期の様子。
— 「マイカル桑名の過去を振り返るブログ」運営 (@MYCAL_kuwana) 2019年11月15日
左が子ども向けの遊具「ディガーズマウンテン」。右が「ダイナ城」で、階段を上った先に映像に合わせて椅子が動く「ゼノンシアター」がありました。現在この場所には、#トンデミ桑名 があります。https://t.co/sNte5Xtmdb pic.twitter.com/CivtXvgK9u
また、イギリスの総合レジャー開発会社である
インターナショナル・レジャー・システム(ILS)社が
プランニングを担当した、という情報もあります。
ダイナレックスのコンセプト
「ダイナレックス」には、
「ダイナミックなレジャー・エンターテイメントコンプレックス」
という意味が込められているそうです。
また、1995年1月に発売された『アミューズメント産業」には、
コンセプトについて次のような記述があります。
テーマは“愛と友情と冒険”。「オークとアシェという双子の兄弟がたまたま潜り込んだ地下の世界で、ディガーズモール、フローモール、ドリラーモールという3匹のもぐら達と力を合わせ、悪魔に捕らわれたお姫さまを救出する」というストーリー設定のもと、別記に9つの施設で構成される。
ダイナレックスのキャラクター
(掲載されているもののうち少なくとも数枚はダイナレックス桑名店の画像です。)
また、ダイナレックス桑名店の入口のロゴの横にも
パラダイスフレンズが描かれていました。
イオンファンタジーが再出店
- 1番街3階(未來屋書店・トイマートの跡地)
- 2番街2階(ナムコの跡地)
が出店しました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
3番街2階の沿革
1995年3月24日(金) 「マイカル桑名」開業。同時に「ダイナレックス桑名店」開業
1999年8月1日 (日) 「ディガーズマウンテン」1度目のリニューアルオープン。
(『アミューズメント産業』1999年10月 p. 63 より)
2001年3月31日(土) 「クリスタルメイズ」「レーザークエスト」営業終了
(Wayback Machine より)
2001年4月28日(土) 「ディガーズマウンテン」2階部分から3階部分へ移転。2度目のリニューアルオープン(Wayback Machine より)
2002年3月ごろ 「ディガーズマウンテン」「ダイナコースター」など大規模アトラクションが営業終了。吹き抜け部分が閉鎖される。(私の記憶から)
2003年12月13日(土) ミズノが運営する「ダイナレックススポルト」がプレオープン
(ダイナレックススポルトより)
2012年2月19日(日) 「ダイナレックス桑名店」閉店
2012年6月7日 (木) 「ブックオフ・スーパーバザー」開店
2019年4月18日(木) 「トンデミ桑名」開店
2021年3月31日(水) 「トンデミ桑名」閉店
2021年5月14日(金) 「トンデミ桑名」跡地に「namco」開業